前述の通り、僕は大学の4年間で彼女はできず年齢=童貞のブサメン男子でした。サークルやアルバイト先の関係で女友達はいましたが、本当にただの友達関係で、女性と2人で食事に行くどころか、誘ったことすらありませんでした。断られるのが怖かったのです。
そんな僕も大学を卒業後、小さな会社に就職して、自宅と会社を往復するだけの何の変化もない毎日を過ごしていました。彼氏・彼女という言葉とは無縁の生活を送っていました。
就職して2年目のある日、ぼけーとテレビで「行列のできる法律相談所」を見ていたとき、石田純一がえなりくんに対してこう言っていました。
「いいと思った女性がいるならデートに誘わなきゃ。断られても失うものなんてないんだし」
うろ覚えですが、僕はこの「断られても失うものなんてないんだ」という言葉にひどく感動しました。そうだ、断られてもいいんだ、と。
その時、たまたま大学時代のゼミの連絡でメール(ただの連絡網)が来ていた女の子に、早速適当な理由で食事に誘ってみたところ、突然の誘いに驚いた感じでしたが
「会社も近いしいいよー。いつにする」
とOKの返事が来たのです。今思うと、これは奇跡でした。この最初の無茶な誘いが成功していなければ、次は考えなかったかもしれません。
残念ながらその女性には彼氏がいたのでそれ以上の関係には発展しませんでしたが、この経験は僕に大きな影響を与えました。というのも、それまで本当に女性と2人で食事など行ったことがなかったので、着ていく服装から迷いました。それまでユニクロか無印良品しか買ったことのなかった僕にとって百貨店のブランドショップはかなりハードルが高かったですが、コートからズボンまで10万円くらい使って一気にそろえました。
髪型も小学校から同じ床屋さんに通っていたのですが、思い切って美容院に入っていって「予約制です」と断られる経験もしました。友人にアドバイスを受けてインテリなメガネを買って、香水を買いました。髪型を変えてワックスの付け方を勉強したり、不細工ながら見た目を良くする努力をしました。
23歳にもなってデート前日には夜も眠れず、当日は待ち合わせ場所に2時間も前から立っていました。デート中も緊張しっ放しで、彼女と分かれた後はクタクタになっていました。
その後、ゼミの女の子、サークルの同期、先輩、後輩、会社の女性社員、英会話学校で出会った人、など等…可愛いと思った(もしくは思っていた女性)には、何かと理由(これが結構難しい)をつけてメールしたり、食事に誘ったりしてみました。
ほとんどが暗にお断りメール(「忙しい」というのが最多の理由でした)であったり、OKもらったのにドタキャンされたり、返事が来ないことすらありました。何とか食事まで誘い出したのに彼氏がいたり、中には夫がいた人すらいました・・・。
そのたびに凹んで泣きそうになりましたが、「断られても失うものなんてないんだ」という言葉を思い出して、彼女を作ることを諦めませんでした。
そして26歳のとき、人生において初めて彼女ができました。英会話学校で知り合った年上の女性で綺麗な女の人でした。そして、童貞を卒業しました。
結局その女性とは別れてしまいましたが、その後も色々あって、ついに来週、それなりに美人とおもう女性と結婚することになりました。
僕も23歳のある日に石田純一の言葉を聞いていなければ、今でも童貞だったかもしれません。結婚なんて夢のまた夢だったと思います。ただ、確実に言えることはキモメンである限り、待っているだけでは絶対に素敵な女性とのお付き合いは始まらないということです。気になる女性にメールするのは緊張することです。まして食事に誘うなんて、もっと緊張します。断られたり返事がなかったりすれば精神的に凹みます。すごく凹みます。しかし、「断られても失うものなんてない」のです。
食事に一回行くだけで、服装やらお店選び等、意外に考えることが多いことを知らされます。そうした経験は自分の自信へと繋がります。
ここまで読んでくれてありがとうございました。決してイケメンではない、異性にモテない皆さん、頑張りましょう。
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