名もなき日記

大学時代に部活の後輩として知り合った女の子がいる。背が低くて細身で可愛い女の子で、話していても面白い。メールでやり取りをはじめてから一気に彼女に引き込まれるようになった。

大学3年のとき、思い切ってデートに誘ってみた。結果、OKがもらえた。が、直前になって用事が入ったらしくてボツになった。

4年になってからもう1回口実を見つけて飲み会の最中に誘ってみた。またOKがもらえた。ついでに指きりまでした（アホ）。だが、直前になって「やっぱり・・・」と断られた。

いい加減諦めようかとも思ったが、メールを送ったら返信してくれるし、何より彼女が好きだったので諦められずにいた。

卒業式の直前、3度目の正直で誘ってみた。今度は最初からNOと言われた。

やはり駄目だったかと落胆しつつ社会人生活スタート。

色々な女性との出会いがあったが、やはりどこかで彼女のことを諦められずにいる自分がいた。

数年後、彼女から「先輩、元気ですか～」とメールが入った。彼女も就職して社会人になっていた。地方で勤務することになった彼女と色々近況報告しているうちに、いつの間にか週1で電話するような間柄になった。クリスマスの日も彼女と長々電話をした。

もう大丈夫・・・かな。今の関係が壊れるかもしれないのを恐れつつ、デートに誘ってみた。

OKをもらえた。滅茶苦茶うれしくてはしゃぎ回ったが、デートの日が近づくにつれてメールの頻度が少なくなってきて、1週間前に「忙しくて無理になりました」とメールが入った。今度ばかりは結構しつこく「じゃあいつだったらいいの」と聞いてみたが、「2月も3月もそれ以降もずっと忙しい」と明らかに嘘とわかるようなメールが返ってきた。それ以降、全然関係のないメールを送っても返信が来なくなった。

ああ、これで彼女とは終わったんだなと思った。更に彼女は4年の途中で部活を辞めてしまったらしいので、今後部活のOB・OG会でも会うことはない・・・。そう考えると無性に寂しくなった。

　

先日、片目の具合が悪くて、色がはっきりと見えない状態になった。医者に行ってみると、失明の恐れありと診断されて愕然とした。

今のうちに、会える人に会って顔を見ておきたい・・・。

真っ先に思い浮かんだのが、情けないことに彼女だった。

絶対に断られることは目に見えていたが、メールをして食事に誘ってみた。何の前触れもなく誘ったので驚いた様子だったが、なぜ6月中でないとだめなのか教えて欲しいと言われた。「それから考えます」と。

まだ、誰にも打ち明けていない内容を告げることに迷いがあったが、思い切って打ち明けてみた。「・・・だから6月中じゃないと駄目なんだ」。

　

そうしたら、返信が来ないではないですか（笑）

「僕の気持ち　からかっては　楽しんでるんだろう？」

何かの歌で聞いた。はは。

　

目の治療が無事に終わったら前から考えていた海外留学を死んでも実現させて大物になってやろうと思う。

いつぞやの事件以来ちょっとまだ　半信半疑拭えやしない
君は僕を好きと言うくせに　笑顔で　キスを　拒んだり　するから
どこぞやの男との噂　信頼回復微塵もしない
君はどこまでも強気さ　だって　僕等　何も肩書きもないし
蜘蛛の巣のように　もがけばもがくほど
君への想いで　雁字搦め