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部下が2名も辞表を提出してきた・・・

とある中堅企業で課長をしている。
部下は3名しかいないのだが、それぞれ特徴がある部下だった。そして事件が起こった。
 
まず、入社8年目のAくん。出身は関西で一番偏差値の高い私立経済学部卒業。氷河期真っ只中に入社。全身に気の弱さがにじみ出てきていて、声も小さい。しかし、仕事は丁寧。日経新聞を読み、経済関係の質問をすると、それなりの答えが返ってくる。但し、自己啓発的な勉強はしていない。言われたことは素直にするので上司としては扱い易いが、もう少し自分に自信をもってもらいたいと思っていた。

つぎにB君。入社5年目で就職氷河期の終わりの頃に入社してきた。関東ではトップクラスの私立大学法学部卒業。早朝に出勤し、仕事も勉強も熱心にこなす。TOEICは900点台(私よりすごい)。日経新聞を読んで、気になる記事はスクラップしているようだ。仕事中のネット遊びがもう少し減ればいいのだが、客先だけでなく、社内の部長、役員クラスからの受けもよく、現時点では最出世候補だった。

最後に今年入社したC君。採用売り手市場だったため、学歴は全社二人に相当劣る。関東の私大国際関係学部出身。氷河期は中堅企業でもそれなりの人材が入社してきたが、昨年くらいからは明らかに質が低下。履歴書に堂々とTOEIC300点と書いてあった。別に我が課は新人を要求していなかったのだが、なぜか配属されてきた。仕事は早いがミスは多い。更に言葉遣いが荒い(「~っすよねー!」)。まだ新人だが態度の大きさはベテラン以上。ドアやキャビネットを蹴って閉める等、外部部署から問題と指摘されたこともある。たまに遅刻する。スポーツ新聞を熟読・・・。あまり良いところがないが、敢えて挙げるなら、女性社員からの人気は高いことか。
 
そして、事件は起こった。C君の電話での対応をB君が注意したところ、C君がキレてB君を殴る寸前までいった。その後、C君は何かに付けて大声で他人を罵り始めた。部内の雰囲気は最悪で、何とかしなければと思っていた矢先、B君が辞表を提出してきた。それを知ったA君もなぜか辞表を出してきた。どちらも他社から内定が出ているようだ。
 
私のマネジメント能力にも問題があったが、なぜ人事はこんな危険な人材を採用したのか。甚だ疑問だ。
 
そして私も辞めたくなった。

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