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派遣社員が契約を打ち切られていた

去年から営業部の営業補助で雇われていた派遣社員の女性が、今月一杯で契約を打ち切られることが決まったらしい。景気の悪化で少しでも人件費を削減したいというのが名目だが、実際はあまり仕事のできる人ではなかったことが原因のようだ。お気の毒だが、このご時勢に新しい派遣先を探すのも大変だろう。そして、こういう光景を見る度に、正社員は恵まれているなと思う。

僕の働くオフィスでは、本当に仕事のできない、どうしようもないオバサンがいる。30代後半でバツ2、学歴も高卒で、資格も何も持っていない(ついでに美人でもない)。たまたま当時の労働組合委員長の娘だったから縁故採用となったらしい。彼女は仕事ができないどころか、頼んだことは高い確率でミスをするし、反省もないので全く改善がない。よって、誰からも仕事を頼まれないし、他の部署も欲しがらない。一時期、関連会社に出向させようと考えていたらしいが、それを知った彼女は社長に直談判して(その辺りの根性だけはある)、今の部署に留まったのだ。

普通であれば即刻クビになるような人間なのだが、やはりそこは正社員。別に悪いことをしているわけでもないし、労働組合もあるのでクビにはならない。

ここに大きな問題があるように思えて仕方がなかったのだが、最近そうでもないかなと思うようになってきた。派遣社員で働くということは、要するに簡単にクビを切られても仕方がないということだ。その派遣打ち切りというプレミアムがあるので雇用されていると思った方がいい。それが嫌なら必死で正社員としての働き口を探すべきだ。

ウチの部署のお荷物は、学歴も何もない人間だが、30歳で親のコネというスペシャルアイテムを使って会社に潜り込んだ。これくらいの狡猾さが必要なのだ。まあ、普通の人であればコネはないだろうから、とにかく会社を受けるしかない。特に女性であれば、このご時勢に正社員の就職口を探すのは想像以上に難しいと思うが、今の生活が嫌なら抜け出す努力をするしかない。手っ取り早いのは資格勉強だ。英検1級があれば、絶対とは言わないが、どこかの会社が雇ってくれる可能性は高い。ITでも会計でも何でもいいから、求人票で必須と書かれてある資格を見れば、何を勉強すればいいのか見えてくるだろう。

30代くらいまでは派遣社員でもいいかもしれないが、もっと年を取ったとき、男だろうが女だろうがまともな働き口がなくなる可能性が極めて高い。そうなってからでは遅いのだ。基本的に派遣でいつまでも働いてもいいのは、結婚しているパートナーがまともに収入のある人くらいだと思った方がいい。親は基本的に自分より早く死ぬ。

何かのドラマで聞いたセリフがある。今いる場所から抜け出したいとき、その方法は2つしかない。一つは自分を高め、もう一段上の社会的ステータスを得るが、もっと惨めな生活に身を落とすか。

お前はどっちだ。

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