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新・独学術


・MBAは運転免許証と言われるほど一般的になっている。

・「賢さ」の正体は知識量と論理力。

・MBA生やコンサルタントほど大量のインプット・アウトプットを毎日積み重ねている人はほとんどいないのではないか。

・外資系コンサルのプロジェクトでは数日で関連書を数日で10冊以上読みこなし、その後仮説をもとに専門家や顧客にインタビューを行い、それを数十ページのスライドに落とすというルーティンを毎日重ねる。労働時間とプレッシャーだけでいえばブラック企業並みだ。

・知識があればより多くの物事を認識したり適切な判断を行えるだけでなく、そこからさらに深い知識を身につけることも容易になる。

・大学受験程度の知識を持っているだけでさまざまな場面で本質的な意見を言ったり、相手に「この人の話に耳を傾けよう」と思わせることができる。

・大学入試問題の科目にはみんなが知っておくべき共通の知識のベースが集約されている。

・目の前で展開されている状況を踏まえ、自分の持っている知識を使って論理的に仮説を組み立てる。

・「ことばはちからダ!」という現代文の用語集・・・この一冊を読んでおくだけで哲学や評論を読む際の理解レベルを深めることができる

・リクルートの提供する「スタディサプリ」は月額1,000円で有名講師の全科目の授業を聞くことができる。軽快な話し方で飽きることがない。TOEIC対策の関正生氏の英文法講座では目からうろこの解説が次々と出てくる。

・大学受験のやり直し学習は全科目をそろえても数万円で、学習時間も半年から1年で習得できることを考えると、いかにコスパがよいかわかる。

・ビジネスをするうえでは仮説を立て、検証するプロセスをいかに速く正確に構築できるか、その論理力が求められる。この論理力において現代文とビジネスで求められるスキルは基本的に同じ。

・経済用語を覚えるには①問題集に答えを書く②参考書を一気に読む③空き時間にスタディサプリを聞く。覚えるべきは参考書全体の20%(問題集での問いの部分)、「政治・経済標準問題精講」など問題数の少ない問題集を使うと問題がより重要なポイントに絞りこまれているのでより効果的。

・問題集に取り組む時は「解く」のではなく、解答をみて解答欄に赤字で答えを書き、その上で問題集を暗記する方法がおすすめ。

・問題集は最低3回繰り返す。

・有賀ゆう氏の「スーパーエリートの受験術」の勉強法は参考になる。

・文英堂の「理解しやすいシリーズ」の多くは大学教授が執筆しており、解説がしっかりしている。「理解しやすい政治・経済」など。

・過去の偉人の考えを学ぶのが「倫理」。

・「倫理」のなかでも「経済思想」「心理学」「宗教」はビジネスパーソンにとって必須の知識。

・本当に収入を上げることを目的とするならサラリーマンのままで転職を繰り返しても限界がある。本当に収入を第一に考えるなら投資家か企業家になるのが最適だ(ヘッドハンターのことば)。

・新しい職場やビジネス環境にあわせて考え方を変えていくことは「アンラーニング(学習棄却)」と呼ばれキャリアにおけるヒントとなる。

・心理学は怒りを鎮めるのに役に立つ。

・人の思考の基盤は「類比」「対比」「因果」によって成り立っている(林修氏のことば)。デカルトの影響を受けているものだと思われる。

・センター試験の問題と解答は良問が多く、思想的にも偏りがない。

・コンサルの世界では「分析とは物事の差分を明らかにすること」だといわれる。

・「人物で読み解くセンター倫理」・・・読みやすく対比がコンパクトにまとまっている。

・アリストテレスはコツコツ型。「観察・記録・整理・体系化」という科学の基礎をつくり、万学の祖と呼ばれた。

・「要約力の低い人」はボトムアップ型(事実の羅列)であるのに対し、「要約力の高い人」はまず結論を述べる。忙しい人はまず結論を聞きたがるものだ。

・話を要約することはコンサル業界では「シンセシス」と呼ぶ。一言でいうとXXです、と要点をまとめる。一言で要約しきれない場合でも一言で言いきってから理由やその他の事実を追加で説明するのがよい。

・現代文で論理力を身につけることで自分の主張に対して、きちんと理由を述べられるようになる。

・現代文を学ぶことにより的確に相手の論点や主張を捉えられるようになる。与えられた情報だけで著者の言いたいことを判断する。知識は必要ない。

・コンサルのスキル「ファクトを押さえる」。現代文の問題を解くことがとても役に立つ。

・問題事象に対してWHYを繰り返さない人は単純な問題解決で済ませてしまう。コンサル用語で「コインの裏返し」という。同じコインを裏返しただけで何の解決にもなっていない、という意味。ビジネスの現場で起こっている問題はこうした単純な打ち手では抜本的に改革できないケースがほとんど。

・「SO WHAT」思考が不足している人は各論ばかりでいいたいことをきちんと相手に伝えることができず、いつまでたっても自分で判断する主体的な仕事ができない。なぜそういえるのか、それはどういうことか、が重要。

・現代文の学習には出口汪氏や田村秀行氏などの著書が解説が論理的で納得できる。吉岡友治氏の著作もおすすめ。

・「どういうことか」を聞くのは具体的な文章を抽象化したり、逆に抽象的な文章を具体化させることが目的。ビジネスにおいても大きなメリットがある。

・できるコンサルタントほど、うっとうしいほど何度も上司に作業の定義を質問してくる。

・普遍的なメッセージをもった抽象度の高い文章は読み手のレベルや状況に従ってさまざまなヒントを与えてくれる。

・トラブルシューティングには具体的な事例よりも、トラブルへの抽象度の高い応用力を鍛える方が効果が高い。抽象的な原理原則を具体例に翻訳しながら自分の考えを深める。

・「イノベーションのジレンマ」は東大入試の現代文で取り上げられた。東大入試に学ぶロジカルライティングでも引かれている。

・小論文は知識量と論理力のある人しか書けない。自らの主張を説得力をもって相手に伝えるトレーニングとして効果的。

・ビジネスでは「こいつは賢い」「信頼できる」と思われることがとても大事で、そのためには「知識量と論理力」の両輪が必要。

・小論文は知識量と論理力をフル活用し自分らの主張を明確に相手に伝えるトレーニング。これほどビジネスに直結する学びはないと言っても過言ではない。

・小論文は与えられたテーマの中でいかにして独自の視点をみつけ、説得力のある論を展開させていけるかが見られる科目。

・切り口がユニークか、きちんとしたデータや事実が提示されているか、論理だった展開で読み手が納得でき、わかりやすいか。これらの要素が多く入っているほど「小論文」の質が高い、ということになる。

・「そもそもXX」から思考を広げていけばさまざまなひらめきをつかむことができるはずだ

・小論文の模範解答は優れた文章の宝庫。模範解答を読み込むことを勧める。小論文の模範解答を覚えておくだけで議論に強くなれる。

・小論文の基本形はコンサルの問題解決のステップとほぼ同じ。「問題提起」「主張の明確化」「理由づけ」に至る問題解決の3ステップをマスターできる。客観的な問題解決を目指すもの。具体的かつシンプルな解決案とそれを支える理由づけがあって初めて小論文といえる。

・「社会科学系小論文のトレーニング」はテーマごとに事実と論理に基づき現実的な解決策を示しているのでおすすめしたい良書。

・ビジネスなどオフィシャルな場面で誤解なくメッセージを伝えるには「問題解決の論旨が明快であること」「一文一文が簡潔かつ具体的なこと」の2つに気をつける必要がある。

・「吉岡のなるほど小論文講義10」・・・小論文学習のバイブル。指導の基盤に「シカゴスタイル(the chicago manual of style」を採用。シカゴ大学での学術論文指導要綱で学術世界における文章法のスタンダード。「シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術」もおすすめ。

・悪文チェックの3つの鉄則・・・①凝った表現を用いない②「とても」「非常に」などの「程度を表す形容詞」を使わない③あいまいな接続詞や助詞を使わない。

・論理的に意見をいうには適切な接続表現を選ぶ必要がある。特にビジネス文書においては「そして」などのあいまいな接続詞は不用意につかうべきではない。論理の整合性が甘くなる。

・TOEICのスコアは800点程度あれば英語ができない人とは思われないはず。数か月真剣に取り組めば達成できる。

・英語の「読み書きにおける致命的なミスをしないようにする」ことができれば特殊な職務を除いて日常業務はこなせるはず。ビジネス用に英語を学ぶなら、最初の目標はそれなりに読み書きできることに据えるのが効率がいい。

・GRE(アメリカの大学院に進学する際の適正試験)で核となる1000の難語を暗記すればそれなりの点が取れる(2カ月で可能)。

・TOEICは文法問題の暗記とリスニングに集中的に取り組めば3カ月で800点が狙える。

新TOEIC(R)テスト900点 新TOEFL(R)テスト100点への王道に書いてある学習法を実行できれば少なくなくとも700点は取れる。

・読み書きは辞書とグーグルで鍛える。英作文で大事なのは「コロケーション」「シソーラス」。ネイティブはそれぞれに対応した辞書を机の上に置いている。

・コロケーションは「動詞や形容詞、前置詞の正しい組合せ」のこと。知っているけれどうまく使えない単語はコロケーション辞書を使っているうちに少しずつ身に付く。Collocations Dictionary(oxford university press)がおすすめ。付属CDをインストールしておけばパソコン検索ができる。

・シソーラスは類語で同じことを違った表現で言う時に、どのような類似単語を使えばいいのか検索するのに便利。

・おすすめのシソーラス辞典は無料で使えるオンラインの「thesaurus.com」。芋づる式にいろいろな単語が頭に入るので語彙を増やせる。

・グーグル検索で一文をダブルクオーテーションで囲むと単語単位でなく語順を含めて完全一致で検索できるので便利。同じ表現がヒットすればネイティブにも通じる英文、ヒットしなければ日本人英語ということ。

・英文のリーディングでは背景知識が必要。アメリカ史の基礎知識を身につける上では「アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書」がおすすめ。

・リーディングの盲点である句動詞は、動詞と副詞、動詞と前置詞の組合せによって特別な意味を持つ組合せ。コアイメージを学ぶことで身につけることができる(英語のパワー基本語(前置詞・句動詞編))では付属CDで句動詞がなぜそのような意味になるか詳しく解説されている。

・助動詞の過去形にはほとんどの場合、仮定法のニュアンスが入っている。仮定されている内容にこそ筆者の真のイメージが隠されている。

・「大学入試 横山雅彦の英語長文がロジカルに読める本」は読むための文法に焦点を当てた優れた本。スタディサプリの関正生氏の講義も役に立つ。

・「ハイディの法則77」という本でリエゾンを学んだときに、リスニングのスコアが急に伸びた。

・もう一歩進んでリスニングを身につけるには「英語リスニングのお医者さん」でディクテーションの訓練をするのがよい。短い時間でも訓練できる。

・30分程度のコメディドラマであれば内容的に飽きも来ないで最後まで集中して聞くことができる。最初は英語字幕付きで見るとよい。

・独学を続けるには目と手で学習時間を分ける①目を動かすものは週末に1科目やる(宣言的知識)②手を動かすものは5分でいいから毎日やる(手続的知識)。

・宣言的知識は一気呵成にやる集中力が重要。参考書をもって一日中カフェに籠ると良い。

・手続き的知識(英語のリスニングなど)は日常のルーティンに織り込むことが重要。手帳に実行の有無を記録するのもよい。

・時間を生み出すには①無駄な時間を使わず②見るのも話すのも倍速で③顔を並列的に使う。

・無駄な時間を使わないためにはネット閲覧の際に目的を持ち、だらだらとネットサーフィンをしないことも重要。

・テレビは興味のあるものを録画して2倍速で見る。打ち合わせなどでは要点を整理して早口で話せば大抵の議題は30分で終わる。

・時間を有効に使うためには色々なことを同時並行でやる。

・資格試験の問題集で知識に磨きをかける。テストを受けなくともその分野の大事なところ学べる(証券アナリストの1次試験、税理士試験、司法試験など)。

ビジネス文書検定は知らなければ恥をかくようなビジネスマナーを身につけることができる。

・マイクロソフトオフィススペシャリスト試験はPC周りの基本を知り業務効率化に役に立つ。プログラミングすれば5分で出来る作業をみんな1日かけてやっている。知ると知らないとでは差がつく世界。

・賢さだけでなく「賢く見せる技術」も必要。賢く見せる技術①空気を読まない②「そもそも」を語れる③一言でまとめられる。

・空気を読まない。相手にとって質の高い説得力のある反論ができること。ただし頭ごなしに反論するのではなく、まずは問題を分解、整理することだ。相手の言葉を受けて問題を解きほぐす。議論を整理した上で思うところを存分に語る。

・「そもそも」は視野の広い人の口癖。適切なタイミングで「そもそも」を使うと議論しているメンバーに新しい気づきや視点を与えられる。「そもそも」の観点で一歩引きさがることで視野の広い世界観で問題をとらえることができる。マッキンゼーでは「ステップバックする」という。

・賢い人は一言でまとめる。問題の本質をはっきりさせ、その後の議論をより実りあるものにできる。一言で言うと抽象化する作業だ。

・補足の説明が必要になるケースでもまずは一言で言いきる。言い切ることには説明責任を伴うが、そのリスクを取ってずばり本質を突ける人は、周りから見て賢そうに見えるし、ビジネスパーソンとして価値が高いと思われる。

・「私はそうは思いません」反対するのは権利ではなく義務。

・たとえ間違ったとしてもベストを尽くした上で何らかの決断を出来る人がリーダーだ。

・ポジションを取った主張は、それがきっかけとなって周囲の反論や賛成を引き出すことができる。

・自分の発言に自信がない場合は「いまおっしゃったのはXXという意味ですよね」「ちょっとお尋ねしていいですか」などと質問形式で話を振ってみるとよい。みんなが考えるきっかけになりやすく、深い議論を引き出すこともできる。

・難しい、わからないは禁句にすべし。「今ある情報で考えられることですが」「間違っているかもしれませんが」などと前置きして何らかの意見を言うようにしてみるだけで周囲からの評価は上がるはず。

・負けを負けとして認識して、そこからどのように将来の成功につなげるかが重要だ。

・「ハーバードMBA合格者のエッセイを読む」に目を通せ。大抵の場合は平凡な事例が多いものだが、応用できる部分が多々あるはずだ。

■著者プロフィール
侍留啓介
岡山県生まれ。早稲田大学卒業後、三菱商事にて金融投資業務を担当。その後、シカゴ大学経営大学院にてMBA(経営学修士)を取得。帰国後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、金融・消費財・製造業など幅広い業界において経営コンサルティング業務に従事。現在は、外資系投資ファンドであるCLSAキャピタルパートナーズにて投資実行・経営支援に従事。大手学習塾の取締役を務めるなど教育ビジネスにも精通。京都大学博士後期課程にてファイナンス理論(専門はコーポレートガバナンス)を研究している。

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