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『メモの魔力』(著:前田裕二)

 『メモの魔力』を読み終わったら、すぐに取り組みたい10個のこと




ベストセラー中のベストセラーとして、現在読んでいる方も多いのではなかろうか。

私も実はメモ魔としてたくさんメモを書きまくってきた。

なので『メモの魔力』の内容も気になり、早速読んでみた次第である。

この本の中で、「1分で話せるぐらいに要約できるか?」が抽象化能力の高さの基準として示されていたので、この本の内容を1分の長さに要約するとどうなるか考えてみた。

【1分まとめ】


メモを取りまくることで、眼の前のファクトから抽象化し、それを他の分野に転用する能力が身につく
これにより、日々の学習・成長スピードが劇的に速まる
メモ魔の作法は、そのまま自己分析にも応用でき、自分のコアを見つけて、情熱を持って人生を前に進められるようにもなる
という感じだろうか。

そして、面白かった箇所を、10点に絞って、自分なりに要約(引用ではない)してみた。

【『メモの魔力』のちら見10ポイント】


モチベーションには2種類(ボトムアップとトップダウン)がある。ボトムアップは今自分の目の前にあるワクワクすることに飛びつくようなスタイル。トップダウンは大きな揺るぎない夢があり、そこから逆算してその夢への貢献度が高いタスクを優先して取り組んでいくスタイル。

お金よりも心や共感を重視する価値経済という社会の変化を受け、より内在的価値が重視されるように。ドライに逆算してゴールに向かうだけでは人間味がなく、共感を集められない。目の前のワクワクすることに熱中するほうが共感を集め、仲間を増やし、結果的に夢もかなえやすい。

前田さんは昔は100%トップダウン型で、目標に貢献しないイベントや友人との飲み会も心を鬼にして切っていたが、今では箕輪さん(この本の編集者さん)などの影響を受け手、少しボトムアップの要素も取り入れるようになったとのこと。

メモは手書き。録音してテープ起こしをすることではダメ。なぜなら、その場でメモをとることで、議論の内容が構造化される。それを見ている話し手も、そのメモをもとにさらに深い話ができるようになる。リアルタイムでそれを行うことで、メモを書く人も知的に鍛えられる。

最初はHOWは気にせず、全てをメモするようにする。日々、あらゆることに毛穴むき出しでいられるか、身の回りのあらゆる情報にアンテナを張り、そこからなんらかの知的生産を行う意識があるか、この姿勢が何より重要。どのぐらいかメモを取ればよいか?「すごい多く」メモをとれ

意識の抽象化を繰り返せ。映画を観て9割の人は「面白いな〜」で終わる。抽象化能力、言語化能力を鍛えるために「なぜ面白いのか」をきちんと言語に落とし込む。人に伝える。SNSで発信する。わかりやすければ、拡散される。自分のその瞬間の意識から逃げるな。言葉にせよ。

今後は個のエンパワーメントが起こる。自助努力でフェアに力をつけやすくなった。個人のスキルや仕事力が今以上に可視化される。ブロックチェーンにより分散型社会への変革が起きる。そんあ個の時代において強いのが熱狂しているヲタク。ヲタクが価値創出の根源になる。

ただしヲタクであるだけでは不完全。独自の視点やセンスも重要。知識を得る中で研ぎすまれていった独自の視点こそが価値を持ち、消費される。自分を知り、自分が熱狂できるものを見つけるためにも自己分析を行う。そのためにまた、メモを書く。

AI時代には、機械に代替できない生き方、人間らしい仕事をしている人に価値が集中。全力で遊んでいる人に「その遊びを教えて!」と人だかりができる。自分は何者か。今、何がやりたいのか。これから何をやっていくのか。これらの問いに明確に答えられる人間であるかどうかが重要

脳内インプット・アウトプット比率をアウトプット側に寄せよ。お風呂に入るとき、ベッドに入るときはインプットできない。考えることはでき、脳が自然とアウトプット状態に。逆にインプット中は、脳がインプットすることに必死で、アウトプットは生まれづらくなっている。

抽象化の訓練を相当している人は映画『君の名は。』を1分の長さにまとめて話せる。訓練が足りない人は、しっかり面白さを抽象化し、言語化することができない。何かを一言で表すのには、相当な力が必要。しかしメモによる訓練を繰り返すと、できるようになる。

さて、さらに、この本を読み終えた人向けの話もしていこう。メモ魔になるための準備を早速進めるためのTODOを10個に絞ってご紹介。

こういう本を読んだときに一番残念なパターンは、「面白かった〜」で終わらせてしまうこと。そこで、まだ本の内容を覚えているうちに、どんどん以下のことを進めていこう。

メモ魔への道①:発信する


読み終えたその瞬間の意識を逃さずに、感想を発信する。

「面白かった」で終わらせない!

YouTube動画にしても良いし、TikTok動画にしても良い。ブログ記事にまとめるのも良いかも!

メモ魔への道②:グッズをそろえよう


まずはグッズ。

新たな習慣を身につけるというのは、脳のアテンションを取られ続けるし、挫折リスクが高い状態が続く。

習慣化するまでのそんな辛い時期は、とっておきの道具で気分を高めるというブーストも有効なワザだ。

例えば、著者の前田さんご自身が使われている、これらの道具を購入してみるのも、一つの対策:

モレスキンノート
フランクリン・プランナー手帳
ロルバーンメモ手帳
ついでに、4色ペンも必須アイテムなので、ゲットしておこう。

メモ魔への道③:デジタル環境を整えよう!


デジタル環境を整えておくこともこの段階で行っておきたい。

例えば前田さんが推奨しているのが、Fasteverアプリ。こちらは、メモアプリだが、立ち上がりが圧倒的に速いし、サクサクしているし、大量にメモをとるメモ魔には向いている。私もすでに数万字は書いているが、かなり気に入ってしまった。


そしてFasteverで入力したメモは、Evernoteと連携されるので、Evernoteのアカウントも作成しておくのが望ましい。

https://evernote.com/intl/jp

さらに、PCでメモをとるときはどうするべきあ。前田さんはAtok Padを推奨している。こちらもPCにインストールすれば、デジタル環境は完璧だ。
http://www.atok.com/useful/valueup/atokpad/mac_2012.html

メモ魔への道④:メモ魔のための単語登録


メモを効率的にとるためのPCやスマホで単語登録的なショートカットを登録する!

メモアプリでメモを大量に毎日取り続けるので、よく使う記号をショートカットとして登録しておくことが望ましい。記号は文字数が多いし、変換する際にも時間がかかりがち。

『メモの魔力』では、具体例として、このようなものが上がっていた。

どんどん登録しちゃおう!

メモ魔への道⑤:「ファクト→抽象化→転用」を回してみる


「ファクト→抽象化→転用」をまずは一回でも良いので、回してみよう。

例えば私は、

「この本は箕輪さんが手がけた他の本より改行の数が圧倒的に少ない」
というファクトから、抽象化し転用してみた。

メモ魔への道⑥:朝から晩までひたすらメモる


朝から晩までメモを取る!!

アプリと紙ノートを併用してすべてを吐き出していく。

電車の中でも、トイレの中でも、FastEverでどんどんとる。

私の目標は1日1万字!

しかし、まだ達成できたことはないww

ただ、だんだん増えてきており、5000字は突破するようになってきている。

メモ魔への道⑦:毎晩のメモの整理の時間を確保する


帰宅したら紙のメモとアプリのメモを集約して整理する。
まとめながらさらにメモを書く。
後から検索できるようにキーワードを適宜加えていく。

メモ魔への道⑧:抽象化ゲームをやる


スキマ時間を見つけて「抽象化ゲーム」をやろう!SHOWROOMの社員さんも知的訓練のために毎日やっている。

たまたま眼に入ったものとつなげてみよう。例えば「メモ」と「ハイボール」。抽象化すると何をいえるか?共通点はなにか?

メモ魔への道⑨:自分のコアを見つける


自分のコアを見つけよう。
巻末の100問を解く。
ライフチャートを作る。
自分のモチベーションの型を理解しよう。
自分の中に沸沸と湧いてくる熱を育てよう。

メモ魔への道⑩:リピートせよ


1から9を繰り返して、どんどん自分の人生を前に進めていき、メモ魔として生きていこう!!



著者略歴

前田/裕二
SHOWROOM株式会社代表取締役社長。1987年東京生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資系投資銀行に入行。11年からニューヨークに移り、北米の機関投資家を対象とするエクイティセールス業務に従事。数千億~兆円規模の資金を運用するファンドに対してアドバイザリーを行う。13年、DeNAに入社。仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げる。15年に当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。同年8月末にソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受け、合併会社化。著書『人生の勝算』はAmazonベストセラー1位を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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