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プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか


Part1 いま世界に何が起こっているか
・社会の重心は知識に移行している。
・知識の適用と、知識の働きに責任を持つのがマネジメントである。
・一般知識から専門知識へ重心が移行している。

・組織は自ら行ってきたことすべてを体系的に廃棄できなければならないことが要求される。
・組織と知識労働者は、互いを必要とする。組織は、知識労働者に対し、その知識を生かすための最高の機会を提供することによって、彼らを獲得できる。

Part2 働くことの意味が変わった
・知識労働者が生産性を高めるためには、目的の定義やその集中、プロセスの分析が大切である。
・成果をああげることは習慣的な能力の集積であり、常に習得に努めることが必要である。
・成果をあげるためには、権限ではなく、貢献に集中する。

Part3 自らをマネジメントする
・成果をあげるための習慣
  ・ビジョンを持つこと
  ・仕事において真摯さを重視する。
  ・継続的に学習する。常に新しいことに取り組んでいる。
  ・定期的に検証と反省を行う。
  ・行動の期待をあらかじめ記録し、実際の結果と比較する。それにより自分の強みを知っている。
  ・新しい仕事が要求するものについて徹底的に考える
・成果をあげる前提として、自らの啓発と配属に自らが責任を持つ。
・自らの強み、仕事の仕方、価値観を知り、機会をつかむように用意をしたものが、キャリアを手に入れることが出来る。
・時間を記録して分析する。
・もはや生産的でなくなった過去のものを捨てる。優先順位の分析に関して重要なことは、分析でなく勇気である。

Part4 意思決定のための基礎知識
・成果をあげるための意思決定のプロセス
  1. 基本的な問題か、例外的な問題かを区別する
  2. 決定が満たすべき必要条件を明確にする
  3. 何が正しいかを考える
  4. 最初の段階から、行動への取り組みを、決定の中に組み込んでおく
  5. いくつかの選択肢から、自ら現場に出掛けるフィードバックを行う
・コミュニケーションの原理
  1. 受け手の経験にある言葉を遣わなければならない
  2. 受け手の期待を意識する
  3. 受け手の価値観や欲求や目的を理解する
  4. コミュニケーションと情報は異なる
・コミュニケーションは発し手よりも受け手からスタートする。
・情報型組織では、個人と部門が、自らの目標、優先順位、他との関係、意思の疎通に責任を持つ。
・情報型組織では、あらかじめ明確にされ合意された目標が、組織を統合する原動力となる。
・リーダーの条件
  1. リーダーシップを仕事と見る。目標、優先順位、基準を定め、維持する。
  2. リーダーシップを地位や特権ではなく、責任と見る。
  3. 信頼が得られること
・成果をあげるためには、人の強みを生かす。成果を要求する。
・イノベーションの条件
  1. 機会を分析する。
    1. 予期せぬこと
    2. ギャップ
    3. ニーズ
    4. 構造の変化
    5. 人口の変化
    6. 認識の変化
    7. 新知識の獲得
  2. 外に出て、知覚をもって、彼らの期待、価値、ニーズを知る。
  3. 焦点を絞り単純なものにする
  4. 小さくスタートする
・イノベーションにおいてなすべきでないこと
  1. 懲りすぎてはならない
  2. 多角化してはならない
  3. 未来のためにイノベーションを行おうとしてはならない
・イノベーションにおける成功の条件
  1. 分野を集中する
  2. 強みを基盤とする
  3. 経済や社会の変革を目指す。市場に集中する。

Part5 自己実現への挑戦
・第2の人生を設計する方法
  1. 組織を変わる
  2. パラレル・キャリア。本業にありながら、別の世界を持つ
  3. ソーシャル・アントレプレナー。新しい非営利の仕事を始める。
・知識社会では、教育ある人間の意味そのものが変わる。
・ポスト資本主義の世界では、知識社会であるとともに、組織社会である。教育ある人間の大部分が、組織の一員として、自らの知識を適用する。
・知識人は、組織を手段として見る。経営管理者は、知識を組織の目的を実現するための手段としてみる。互いが互いを必要とする。
・多様な専門知識を理解する能力が求められる。専門知識のそれぞれについてれ精通する必要はないが、以下を知らなければならない。
  ・何についてのものか
  ・何をしようとするものか
  ・何をしようとするものか
  ・中心的な関心事は何か
  ・中心的な理論は何か
  ・どのような新しい洞察を与えてくれるか
  ・それについて知られていないことは何か
  ・問題や課題は何か
・誰もが自らに対し、「組織と自らを成長させるためには難に集中するべきか」を問わなければならない。
・自らを成果をあげる存在に出来るのは、自らだけである。したがって、まず果たすべき責任は、自らの最高のものを引き出すことである。
・自らrの成長につながる最も効果的な方法は、自らの予期せぬ成功を見つけ、その成功を追及することである。ほとんどの人が問題ばかりに木をとられ、成功の証を無視する。
・成長のプロセスを維持する強力な手法は、教えること、移ること、現場に出ることである。
・「何によって憶えられたいか」を自らに問い続ける。

■著者
P・F. ドラッカー
「マネジメントの父」とも呼ばれる、経営学の第一人者であり、社会思想家。「民営化」「知識労働者」「目標による管理」を初めとして、現代のマネジメント思想において、教授が創り出した概念や用語は数知れない。「ポストモダン」や「断絶」、「ナレッジ(知識)」といった目まぐるしく変化する現代を照らし出す原理も、ドラッカー教授が最初に示した。米国クレアモント大学院で社会科学とマネジメント理論を教えるかたわら、経営コンサルタントとして、フォーチュン500社に名を連ねる大企業のほか、美術館や慈善団体、協会、病院、小企業、大学、政府、大リーグ球団などの経営陣が抱える諸問題に50年以上も取り組んできた。2005年11月11日96歳の誕生日を目前にして永眠。

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