Part1 論理的に「考える」コツ
Part2 論理的に「伝える」コツ
Part3 論理的に「鍛える」コツ
Part4 論理的に「実践する」コツ
■著者プロフィール
大石哲之
1975年東京生まれ。慶応大学卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社、戦略グループ所属。退社後、株式会社ジョブウェブの創業、副社長。その後、株式会社ティンバーラインパートナーズを設立、代表取締役(現職)、著作・ブロガー活動を始める。現在は、仮想通貨関連の事業をメインに関わる。
- 常識は人それぞれ。「暗黙のルール」を意識して論理を展開する。
自分の中では常識でも、立場が違う人では、論理がつながらないことがある。どういう暗黙のルールに基づいて論理を展開しているのかを自分で意識する。相手にとって常識でないなと思ったら、その部分を意識して丁寧に説明する。
- 関係があるだけでは因果関係にはならそれが起こる確率を検討する。ない。
原因と結果を結び付けて考えるには、「およその場合でそうなる」というくらい確率が高くなければ、おかしな論理になってしまうことが多い。
- 「逆」「裏」「対偶」を見分けて、論理が正しいかチェックする。
- あたかも正しいかのような話の「偽装」を見破る方法
- 類似の点をまとめていない(論理のすり替え)
- 観察事項そのものがおかしい(因果関係のないものを観察している)
- 不適切なサンプリング(ごく一部を取り上げてあたかも全体のように見せる)
- 結論を3つの支点で支える「ピラミッド・ストラクチャー」を使う。
ピラミッドストラクチャ作成時のポイント
- 主張を明確にすること
- 理由付けは主張を直接説明すること
- 理由付けはそれだけで十分か?なぜ十分か?
- 結論が先でわかりやすい
- 理由を追加できる
- 事例・データを関連付けやすい
- 仮説思考で最初に犯人を決めてしまえ
データを網羅的に集めて、詳細に検討して総合的に結論を出す、というのは、総花的な検討方法と呼び、ご法度。時間がかかって結論が出ないことになりがち。
仮説思考のステップ
- 仮説を立てる
- その仮説が正しい証拠(事実)の検証ポイントを設定
- 検証ポイントの検証(リサーチ、データ分析)
- 必要に応じて仮説の修正
- 仮説検証のサイクルをまわす
- 事実を直視して当初の仮説に固執しない
- 仮説の撤回を責めないカルチャーを作る
- 調査と分析は「クイック&ダーティ」に。調査と分析はすばやく、汚く、目星がつけば、制度をか完璧にする必要はない。
仮説検証・意思決定のためには、精度は粗くてもいいから、すばやく結論を出すほうがいい。
Part2 論理的に「伝える」コツ
- 結論・理由・裏づけの3つをセットにした「CRFの原則」を頭に置く
何かを伝えようとするときには、結論、理由、裏づけの3つがセットになっていると、説得力が増す。CRFの順番で話すことでわかりやすさが増す。理由は3つくらいに絞る。
- 結論にメッセージのない「白紙の結論」になっていないか注意する
高次の提言・メッセージを引き出してこそ、結論としての意味がある。
- 「事実」と「意見(思い込み)」がごちゃごちゃにならないようにする。
客観的な事実とそこから推測されることを分けて伝える。事実を共有する。
- 裏づけとなるファクトは数字で表せる定量データ&1次情報が強い
ファクトのポイント
- 定量データを使う。
- 一次情報に当たる
- なるべく中立的な評価、第3者の評価を引用すること
- ビジネスではPREP法、講演などではSDS法と使い分ける
PREP法
- 結論を話す
- 結論に至る理由を話す
- 理由に対する具体例、事例を挙げて説得力を高める
- ポイントとなる内容を繰り返し述べて終わる
- これから伝えたいことの概要や目次について話す
- 各部分の詳細を順番に話す
- 結論
- プレゼン資料作成は論理構成を練る。チャートの使い方も一工夫。
プレゼン資料の構成は、論理構成そのものである。
Part3 論理的に「鍛える」コツ
- 30秒以内に伝えるエレベーターピッチ
伝えたいことを30秒に凝縮して話す訓練
- いつ、どんなときも「理由は3つあります」
- 革新的アイデアを生み出すゼロベース思考
- 発想の限界を超えるAsisTobe思考
- ゼロベースであるべき姿To beを描く
- As is(現状)を分析し、ギャップを明確にする。
- どうやったらギャップを超えられるかを考える
- To beに近づくようステップを切り、実現の計画を立てる。
- 「ただ頑張る」「思いつき」「手当たり次第」では不幸な結果になる
- 大きな問題は原因を細分化して解決する「イシューツリー」を使う。
- 物事の全体像はモレ・ダブりなく捉えるMECEを使う。
- 問題解決の4つのステップ
- 問題を明確にする
- 問題の根本原因を探る。なぜ?を繰り返して問題の要因を構造化していく。
- 打ち手を考える。
- 実行プランを作成する。それぞれの打ち手を、費用x効果x期間の3つで評価する。
Part4 論理的に「実践する」コツ
- ロジカル・シンキングに相性の良い「パワーポイント」を尾積極的に使う。
- アイデアをボックスやフォーマットに落とせば、生産性の高い思考が出来る。
- 2x2のマトリクスを使えば、情報を視覚的にわかりやすく整理できる。
マトリクス作成のポイント
- 縦軸と横軸は相関性のないものを使う
- 3証言それぞれに情報が存在する区切りにする。4マスすべてにネーミングすることが出来る
- 目標を設定する際には、「SMART」を意識すれば、明確になる。
Specific=テーマ・表現は具体的か
Measurable=第三者が定量的に測定可能か
Achievable=現実的に達成可能か
Result-oriented=成果に基づいているか
Time-bound=期限が付いているか - 会議は、議論と資料作成、確認、章にんん画同時に出来る超並列会議を目指す。
- 答えより思考のプロセスを重視するフェルミ推定で「地頭力」を鍛える。
満ちの数値に対して論理思考を使って値を推定することをフェルミ推定という。
- 求めようとする数字そのものをいきなり出そうとしない。その数字を求めるには、どういう論理が必要かを考える。
- 求める数字をいくつかのパラメーラに分解する。(MECEに)
- パラメータがあいまいで推定できなければさらに分解
- 常識でチェックする。常識が最大の武器。
■著者プロフィール
大石哲之
1975年東京生まれ。慶応大学卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社、戦略グループ所属。退社後、株式会社ジョブウェブの創業、副社長。その後、株式会社ティンバーラインパートナーズを設立、代表取締役(現職)、著作・ブロガー活動を始める。現在は、仮想通貨関連の事業をメインに関わる。
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